まんぷく丸:TEL090-8642-8841

ふるさとの味「えがら饅頭」御菓子司 杉平

老舗塗師屋がならぶ輪島市鳳至(ふげし)町の閑静な通り、その一角に建つ和菓子店が「御菓子司 杉平」。店主の淳一さん(77歳)と妻の啓子さん(72歳)で営んでいる。杉平は2007年の能登地震で甚大な被害を受け、その後店舗を新築した。今回の地震でも店舗に被害を受けたが幸いに菓子製造機が動いたため営業を再開できたそうだ。「季節と地域性を大切にしたお菓子作りに励んでいます。」という淳一さん、看板商品の丸柚(ゆ)餅子(べし)は江戸期からつづくという伝統菓子で柚子を皮が透けるほど薄くくり抜き、中に熱い餅を入れて乾燥させたもので、抹茶席にまた和食のアクセントにと重用されてきた。杉平の丸柚餅子は絶品だが、まんぷく丸が毎日仕入れるのは輪島の庶民の味「えがら饅頭」。最初は頼まれ事でお届けしていたが、そのニーズの多さにあらためて驚かされ、仕入れることに。この饅頭の作り方は独特で、モチ粉でこし餡を包み、表面にくちなしで染めた黄色いモチ米をつけて蒸しあげたものだ。「えがら」は「いがら」が訛った呼び方で表面の黄色のつぶつぶが「栗のイガ」に似ているところからだといわれている。杉平のえがら饅頭は餅が柔らかく、餡の甘さが上品だと山間地のお年寄りに大人気なのだ。まんぷく丸ではいつでもアツアツの柔らかいものを食べてもらいたい、と毎日カイロで温めて運んでいくのでとても喜ばれているそうだ。
地震後もお得意さんは杉平の和菓子の味を忘れず求めにくるという。意外なのがソフトクリーム、「杉平のソフトクリーム」といえば知らない人はいない。子どもから大人までが大好きな人気商品だ。

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